父親が監護者指定を受けられた事例
相談者:30代男性
相談者は、別居中、子どもの監護者となるために、複数の法律事務所へ法律相談をしていました。ただでさえ、父親側が子どもの親権・監護権を獲得することは難しいものです。どの法律事務所でも「面会交流を条件にさっさと解決した方がいい」と言われ、最後にあけぼの綜合法律事務所へご相談にいらっしゃいました。
相談者のお話をじっくり伺うと、その状況であれば主張が認められる可能性があると感じましたので、「一緒にできるだけのことをしましょう」とお声をかけました。これまでの監護の分担、現状の監護環境を詳しく主張立証した結果、その男性は子どもの監護者指定を受けられることができました。
子どもの気持ちを中心に考えた面会交流が実現した事例
相談者:30代女性
相談者は、夫から離婚を切り出されていましたが、そもそも離婚をしたくないと考えており、調停も訴訟も長引いていました。その中で、お子さんは「父親と面会交流したくない」という気持ちを持っていました。
一般的に、子どもは離れて暮らしている親とも面会交流を行った方が、健全な成長につながると考えられています。子どもが面会交流をしたくないと言ったときは、言葉の通り「会わないようにする」のではなく、「どうすれば会いたい、会ってもいいと思えるか」を意識して考えるようにしています。お子さんとも会って話を聞き、時間、内容、頻度を相談しながら、状況に応じて面会を実施しました。
3年以上の長引く話し合いの中で、あるとき相談者の気持ちがふっと変わる瞬間がありました。それまでの話し合いの内容がすべて腑に落ちたような様子でした。その後、和解が成立しました。
解決のあとしばらくしてから、当時小学生だったお子さんからお手紙が届きました。「長い間、ぼくとお母さんを守ってくれてありがとう」と。離婚によって家族みんなが幸せになれた事案だと考えています。